「挨拶」と「あいさつ」の違いについて
ご挨拶
みなさんどうも、はじめまして。
会社をやめてきました。
なのでブログを始めます。
よろしくおねがいします。
挨拶は以上です。挨拶なんですから短くないといけません。
挨拶サギ
「~様からのご挨拶」を長々と聞いて得したことがあったでしょうか。私はいまだかつてありません。私はいままで数々の挨拶サギに騙されてきました。「挨拶」という言葉で「早く終わるかな」という甘い期待を抱かせ、長々話を聞かせる。これはもはやサギと呼ばざるを得ません。
言葉の定義なんて言い出せばアレですが、ふつう挨拶と言われば「おはよう」から「おやすみ」までです。いままで色々な「ご挨拶」を耳にされてきたと思いますが、一度は心の中で「おはよう、だけで終わったりしないかな~」なんて思ったことがあるんではないでしょうか。
「あいさつ」と「挨拶」の違い
よく考えれば、幼稚園・保育園・小学校では「あいさつ」を習いますが、「挨拶」は習いません。それは大人がやることだからです。
小学生の前でおじさんが「あいさつ」をすると言いながらペラペラと喋りだす。体育館に集まった小学生一同はポカンとします。けど、「静かに」「モゾモゾしない」を言い聞かされている子どもたちですから、とりあえず黙ってオジサンを見守ります。
言葉の定義とオジサンのやったことが違う、なんて高度な笑いはまだ小学生には分かりませんから、当然子どもたちの話題になることもありません。道端でものすごく変なオジサンがいたら「変なオジサンがいた」と話題にもなりますが、「なんか変なオジサン」はどうにも話しにくい。
子供はシンプルにできていますから、自分に表現できないことはスルーです。わからないときは「わかんない」と言います。大人と違って誤魔化しません。いいですね、子供。
不良の「あいさつ」
あいさつなんてのは「僕はみなさんに敵意を持っていませんよ~」っていうことを示すための行動です。めちゃくちゃ嫌いな人間にあいさつなんてしません。なんなら睨みつけたり舌打ちします。不良といえばのイメージとかそうですよね。
でもよく考えると、むしろこれは「敵意のあいさつです」。人間二人すれ違ってチッチッと舌打ちしあえば、それはもはや立派な意思疎通です。「俺はお前のことが嫌いなんだよぉ~」「俺の方がもっと嫌いだよ~」。次の日もチッチッ、「俺はまだお前のこと許してねぇから~」「許される筋合いねぇから~」。毎日お互いがお互いを嫌い合っていることを確認し合う。やっていることは新婚夫婦と紙一重です。
キムタクも言ってたよ
木村拓哉が『MR.BRAIN』というドラマの中で「笑顔っていうのは、動物が相手に『君を襲わないよ~、安心して~』ってことを伝えるために始めたんだよ」的なことを言ってました。でも人間は笑顔だけじゃだめです、社会のルールという恐ろしくめんどくさいものを守らないといけないのです。
めんどくさいよ社会人
人間、特に社会人なんてのは小難しいルールを自分に科すのが好きな動物で、「正しい名刺の渡し方」「正しいメールの書き方」「正しいハンコの押し方」なんてのをすぐ決めたがります。
なんでそんなことをするのか、それは「できない人」を作って少しでも上に立ちたいから。大変馬鹿らしいことですが、それは人間の性です。僕としては「同じことができる人同士で仲良くなりたいから」なんて大学のサークルみたいな動機であってほしいと思いますけど、現実には「上に立ちたい」思考の人のほうが多い。
とにかくそうやって、「仲間」を作りたがる。挨拶のルールが守れてるかで相手を仲間か識別する、いわばIDとパスワードのようなもの。最近、マナーなんて要らない、という風潮がありますが、僕は割と賛成です。必要に迫られない決まりなんて要らないと思います。
さいごに
ブログの挨拶なんて誰も読みゃしないだろうと思いつつ、でもここまで読んでくれた人がいるなら、ふつつかものですがどうか暖かく見守ってください。